Episode2-1 私の仕事のリアル ―養護老人ホームの支援員として働くということ

Episode2-1 私の仕事のリアル ―養護老人ホームの支援員として働くということ

皆さんこんにちは!
養護白寿荘 支援員の K です。

私は現在、養護老人ホームで支援員として働いています。
今回は、「支援員とは実際どんな仕事なのか?」を、自分の経験をもとにお伝えします。

支援員の仕事内容

養護老人ホームの支援員は、食事・排泄・入浴・掃除・洗濯・外出などの日常生活全般の支援を、ご利用者一人ひとりの支援の必要性に応じて行います。

また、ご利用者の困りごとや悩み事を聞き、相手の気持ちを探って支援に活かす役割も担っています。

支援員の仕事を、私なりに一言で表すならば、「ご利用者の気持ちを引き出し、理想を現実に近づける仕事」です。

例えば、ご利用者が「外出して自分で買い物を行いたいけれど、道順が不安。また、転ばないか不安」といった悩みを抱えているケースを想定します。

その際は、「一緒にお散歩に行きませんか?」などの声掛けを行い、ご利用者の本音を引き出す努力をします。

また、場合によっては、ご利用者の気持ちを引き出すだけではなく、「私がお散歩に行きたいので、一緒に来ていただけませんか?」など、支援員自身の気持ちを伝えることも意識しています。

ご利用者の同意が得られれば、職員が外出に付き添い、外出評価を行います。

外出に同行すると、筋力低下で長距離が歩けない、足が上がりにくく転倒のリスクがあるなど、実際の状態が見えてきます。

その場合は、施設での体操に参加していただくよう促し、筋力アップを目指すこともあります。再評価の結果、歩行が難しい場合には介護タクシーなどの外部サービスの利用を検討します。

「歩けないから買い物に行けない」ではなく、「どうしたら買い物に行けるのか」という視点で、支援を考えています。

支援員の1日

養護白寿荘の支援員の勤務は、以下の通り、早番・日勤・遅番・夜勤の4交代で構成されています。

入職直後に感じたこと

働き始めてまず感じたのは、「養護老人ホームの入所理由が様々であること」 そして 「前職(特養)とのギャップ」でした。

 ▼ 特養と養護の違いについては、こちらから!
   https://kyosaikai.jp/hakuju-so/tokuyou/223/

養護老人ホームのご利用者は、生活歴や心身状況等によって利用できる制度・金銭状況などに制約が生じることがあります。
「車椅子があれば移動範囲が広がるかもしれない」と考えられるケースでも、介護度が低いため介護保険制度を十分に活用できず、自費での購入・レンタルが難しい経済状況も重なって、頭を抱えたことがありました。

それまでは「車いすは誰でも使えるもの」と思っていたので、今までの自分の中での当たり前が当たり前ではないことに気づいた瞬間でした。

また、養護老人ホームには精神疾患をお持ちの方が多いため、「ご利用者の伝えたいことを汲み取るのが難しい」と感じることもあり、日々試行錯誤の連続です。

そして、養護白寿荘では「相手から好感を持ってもらうための身だしなみ」「ご利用者の安全を確保できる身だしなみ」が求められていますが、「ピアスはダメ」「髪色は黒のみ」といったような項目ごとに明文化された規則はなく、個々の自主性や判断が尊重されている印象です。

入職前の私は、介護の仕事に対して「ピアスやネックレス、ネイル、髪色に関する規則が厳しい」印象を持っていました。
実際に、前職の特養では規則がとても厳しかったです。

そのため、養護白寿荘の職場環境には良い意味でギャップを感じました。

入職後、私が髪の毛を染めた際には、ご利用者から「似合ってるね」「今度はこの色にしたら似合うんじゃない?」などと声をかけていただくことがあり、さらなるコミュニケーションが生まれたこともありました!
また、自分の身だしなみをきっかけに、ご利用者から顔や名前を覚えてもらえたという経験もあります。

自分らしさを尊重しながら働くことのできる環境を嬉しく感じています。

支援員としてのやりがい

私が支援員としてやりがいを感じるのは、「ご利用者の喜びを共に分かち合うことのできた瞬間」です。

例えば、冒頭で挙げた外出に関する支援では、ご利用者の理想が現実になったとき、あるいは理想に近づいたとき、ご利用者の喜びが自分のことのように嬉しく感じられます。

また、「一人で外に出ることができないから」と、施設内に閉じこもりがちになってしまっていたご利用者が、私たちの働きかけにより運動や外出ができる日を楽しみにするようになるなどの場面もあります。

支援員としてご利用者の気持ちを探り、それをもとにアプローチすることでご利用者の意欲が生まれたり、「今度はこうしてみたいんだよね」といったさらなる希望を打ち明けていただけるようになったりすることも、私のやりがいにつながっています。

そして、何より「ありがとう」「助かったよ」という言葉をいただけることが、日々の励みになっています。

次回予告

次回は、私が支援員として働き続ける理由についてお伝えします。
どうぞお楽しみに!

この記事を書いた人

かいごマガジン編集部

かいごマガジン編集部です。
介護の専門的な情報をどこよりもわかりやすく紹介していきます。
また、世の中の介護がどのように変化していっているのか最新の情報も随時発信していきますのでお楽しみに!
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