【施設内研修会】薬剤師さんに聞いた「高齢者×薬」の基礎知識

皆さんこんにちは!
養護白寿荘の伊藤です。


「薬を飲んでくれない…」
「これ、砕いていいの?」
現場で一番ヒヤッとするのが『お薬』のトラブルです。
4/24(金)14:00に開催されたS薬局の管理薬剤師さんによる施設内研修会が行われました。
現場スタッフであれば絶対に知っておきたい、薬の「へぇ〜!」な基礎知識をギュッとまとめてお届けします。

1. そもそも薬って体の中でどう動いてるの?

薬を飲んだ後、体の中で何が起きているか説明できますか?
薬剤師さんによると、大事なのはこの4ステップ!
吸収: 小腸で体に取り込まれる
代謝: 肝臓(体の化学工場)で分解される
分布: 血液に乗って全身に運ばれる
排泄: 尿や便、汗になって外へ!
【ここがポイント!】
高齢の方は、この「肝臓」や「腎臓」のパワーが落ちています。つまり、薬が体の中に残りやすく、効きすぎて副作用が出やすいんです。「最近ぼーっとしてるな?」「よくフラついてるな?」と思ったら、それは老化ではなく薬の副作用かも!
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2. 禁断の「粉砕」…実は命に関わることも?!
「錠剤が大きくて飲みにくそうだから、砕いちゃえ!」……これ、絶対NGなケースがあります。
砕いてOKな薬
素錠・フィルムコーティング錠: 一般的なタイプ。
OD錠: 口の中で溶けるタイプ。
砕いちゃダメ!な薬(徐放錠:じょほうじょう)
名前に「CR」や「徐放」と付いている薬は、体の中で「ゆっくり」溶けるように計算して作られています。これを砕くと、1日分の成分が一気に血中に入り、血圧が急降下するなど、命に関わる副作用が出ることも。迷ったら必ず薬剤師さんに相談しましょう!

3. 「飲み合わせ」の落とし穴:2時間ルールって?
実は、一緒に飲むと効果が消えてしまう組み合わせがあります。
NG例: 抗菌薬(バイキンをやっつける薬) × 下剤や胃薬(マグネシウム・鉄分入り)
これらを同時に飲むと、お腹の中で合体してしまい、吸収されずにそのまま外に出てしまいます。「最低2時間は空ける」のが鉄則です!

4. 現場の「困った!」Q&Aコーナー
Q:お薬を吐いちゃった!どうする?
A: 飲んでスグ、薬の形が残ったまま吐いたなら、もう一度飲ませてOK。でも、1時間以上経っているなら吸収されている可能性が高いので、次の回まで様子を見ましょう。
Q:服薬拒否がある時は?
A: 無理に飲ませるのではなく、薬剤師さんに相談して「ゼリータイプ」や「味の違うOD錠」「貼り薬」などに変えられないか提案してもらうのがスマートな解決策です!
Q:お薬の期限はどれくらい?
A: パック(分包)された薬は、湿気に弱いので3ヶ月が目安。変色していたら「これ、飲んでも大丈夫ですか?」と勇気を持って確認しましょう。

5. まとめ:若手スタッフができること
薬剤師さんいわく、一番の副作用防止は**「日頃の観察」**。
「いつもより食欲がない」「なんだか怒りっぽい」など、ちょっとした変化に気づけるのは、一番近くにいる私たち介護スタッフだけです。
「漢方だから安心」なんて思い込みは捨てて、薬の知識を武器に、利用者さんの安全を守っていきましょう!

この記事を書いた人

かいごマガジン編集部

かいごマガジン編集部です。
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