【若手対談】私がここに来て、そして今ここにいる理由① ―それぞれのスタート地点

皆さんこんにちは!
養護白寿荘 生活相談員のTと支援員のKです。

先日、白寿荘の若手職員4名で「私がここに来て、今も続けられている理由」をテーマに対談を行いました。
対談内容は、計4つのパートごとに投稿します。
今回は第1弾として、入職当初の心境を振り返ったパートをお届けします。

対談メンバー

● T:養護 生活相談員(4年目)
● N:養護 看護師(3年目)
● K:養護 支援員(2年目)
● Y:特養 介護員(1年目)

―入職当時の心境は?

▼T
1番大きかったのは不安です。
入職前に、相談員業務に関するオリエンテーションの機会をいただいたのですが、その時に周りの職員がベテランばかりだと知りました。
なので、「皆さんの足を引っ張ってしまわないかな…」という不安。
あとは、事前に仕事内容を知ることができても、実際はやってみないとわからないので「本当に自分に勤まるかな」という不安がありました。
でも「ダメだったら辞めればいいや」みたいな、楽観的な部分もありましたね。

▼K
私は実家が埼玉で、埼玉では特養の経験を積みました。
特養在籍中に埼玉の祖父母が亡くなり、介護を学んでいるのに何もできない自分に落ち込みました。
その思いを繰り返したくないという思いで、神奈川で独居の祖母のところに一人で引っ越してきました。
ただ、神奈川には知り合いが一人もおらず、就職先に悩んでいたところ、祖母から「匡済会を見てみたら?」と言われました。
祖母は過去に白寿荘で働いていたので、「良いところだよ」と勧められ、ご縁をいただけました。
不安もありましたが、「続けなきゃいけない」という使命感がありましたね。
「祖母の顔に泥を塗るわけにいかない」という感じ。
今の(特養・養護)両施設長も、祖母のことを知っていたので。
そういう意味では、不安はありつつも、最終的には使命感しかなかったような気がします。

▼T
使命感って、私よりずっと前向きな感じがする。

▼K
もう、白寿荘に決めるしかないと思いつつ、面接で落ちたら仕方なく実家に帰ろうと思っていました(笑)

▼N
私も転職組ですけれど、やっぱり最初は不安がとても大きかったかな。
看護師には「怖い」というイメージがついていたので、「馴染めるかな…」という不安はありましたね。
また、転職は何回もできるわけではないという考えもあったので、「ここで頑張って働かなきゃな」という思いも多少はありました。

▼T
なるほど。
私はネガティブな気持ちが先行していて、「嫌だったら辞めればいい」と言い聞かせていた(笑)
反対に、お二人からは「使命感」「ここで頑張らなくては」という決意のような言葉が挙がりましたね。
共通するのは「不安」という部分かな?
Yさんは新卒で入職して1週間経ちましたが、1週間前の心境はどんな感じでしたか?
やっぱり不安はあった?

▼Y
不安か…。
私は実習で1ヶ月ぐらいデイサービスと特養にいたので、その間にご利用者の顔ぶれはかなり変わっていましたが、白寿荘のことを知っていたので、不安なことはなかったです。
本部のCさんとも色々なお話をしてから入職することができたので。
今不安なのは夜勤です。
夜勤を1回も見たことがなく、やったこともないので、特に夜勤の排泄介助はとても不安です。

▼T
上昇志向!
もう先を見据えられているんですね。頼もしい!

―この仕事・法人・事業所を選んだ理由は?

▼N
以前は病院に勤めていたのですが、「もう少しゆっくりと仕事をしたい」「もう少しご利用者・患者さんと関われる時間がほしい」と思ったのが、施設を選んだ理由としては大きいです。
また、見学の際に、病院とは違った施設のアットホームな空間や、時間の流れがゆっくりに感じられるところに惹かれました。
見学の際に仕事内容も教えていただき、ここなら自分のイメージする働き方ができると思って選びました。

▼T
Nさんが見学・面接に来た時のこと、私はよく覚えています。

▼N
その時は、Tさんのことを年上だと思っていました。 本当は1個下なのに、3個ぐらい上だと思っていたんで。

▼T
実際より4歳老けて見えていたってことじゃないですか!(笑)
それはそうと、実際に白寿荘に入ってみて、当初のイメージと違ったことはありましたか?

▼N
事務作業が多いのは、イメージと違っていました。
今までやったことのない業務が本当に多かった。
同じ看護師の中でも、職場によって業務が違うという点が、私にとっては一番の驚きでした。

▼T
Kさんは、先ほどお祖母様の紹介がきっかけと話してくれましたが、高齢者福祉の仕事にはもともと興味があったのですか?

▼K
実家にいる時は、祖父母と同居だったんです。
だから、高齢の方と接する機会が身近にありました。
小さい頃から高齢者と過ごす時間が長かったですね。
祖父母だけでなく、幼少期から続けているクラブチームにも高齢の先生が多くて。
そういう方たちに可愛がられて育ってきたので、それがきっかけとしては大きいですね。

▼T
Kさんのお話を聞いて、私とは逆だ!と感じました。
私は、今まで高齢の方と接する機会があまりなかったんです。
元々違う仕事を目指していた時期もあったので、この仕事をしているのが今でも本当に不思議で。
ただ、挫折など、自分にとってのつまずきがいくつか重なったことが、偶然この世界に導いてくれたのかなとは思っています。

▼N
じゃあ、自分のつまずきが福祉に進むきっかけだったっていうこと?

▼T
はい。
今までは、うまくいかないときに「なんで自分だけ…」みたいに嘆いては、周りを羨ましがるばかりでした。
それがある時、人生のつまずきって誰にでも起こり得ることじゃないかと思えるようになったんです。
そこから、他者の人生にも思いを馳せて生きていくことを考えたとき、今まで全く触れたことのなかった社会福祉が選択肢として挙がりました。
お恥ずかしながら、学問としてはあまり興味を持てず、全然違う分野のことばかり勉強していた。
でも、実習に行かせてもらったことがターニングポイントになりました。

▼K
どんな実習だったの?

▼T
一言で、衝撃的でしたね。
地域包括支援センターでの実習で、自分より何倍も長く生きてきた方、自分が経験したことのない境遇の方のお話をたくさん聞かせてもらい、「人間や人との出会いって面白いな」と感じました。
いわゆるゴミ屋敷にお邪魔したり、不快になる言葉を浴びせられたり、関わりを拒まれたりする場面もありましたが、実習指導者の方が「この仕事をしていると、サラリーマンをしていたら出会えないような人とたくさん出会えて、本当に面白いよ」ととびっきりの笑顔で繰り返し伝えてくださって。
それで、自分ももっと色々な人の話を聞いてみたいと思いました。

▼K
良い実習だったんだね。

▼T
あとは、生活のためには嫌でも働かなくてはいけないじゃないですか。
だから、「もうこの世界に飛び込むしかないや」っていう勢いですね。
働かなくていいなら働きたくなかったし、職業としてやりたいことも完全に見失っていた学生時代だったので。
でも、実習を終えた大学最終年の秋にやっと重い腰を上げることができました。
その後、求人を見て、家から近くて車で通えるという条件で、いくつか事業所を直接訪ねて回りました。

▼K
なんで白寿荘にしたの?

▼T
見学時の印象ですね。
対応してくださった施設長の応対が、今でも思い出せるほど丁寧で温かかった。
いくつも回ってきた中で、本当にここだけすごく丁寧だった(笑)
温かい対応がそのまま白寿荘の第一印象になり、せっかく働くならそういう環境がいいなと思いましたね。
Yさん、3人の話を聞いて共感した部分はありましたか?

▼Y
見学で白寿荘を知ったという部分は似ているかもしれません。
私も、実習で白寿荘を実際に見てから就職を決めたので。
現場でがっつりやらせてもらって、実習の中で1番納得できる介護を見ることができたので、ここなら頑張れそうだなと思いました。

▼一同
おー、すごい!!(拍手)

▼T
事業所の実際は中に入ってみないと分からないので、実習を通じて実際を見て、そのうえで白寿荘を選んでもらえたのって、すごいことだと思いました。
私なんか、見学で見える部分はいわゆる「表面的なもの」っていう認識でいたので…(笑)
見学では絶対にすべては分からないから、中身は入ってからのお楽しみ。
でも、見学の時点で違和感を持った場所は職場にしたくはないという感じでした。
今のYさんのお話を通じて、一つ一つの応対が施設の印象を左右することにも改めて気づかされました。

白寿荘には、自分の知らない世界に興味を持って入職した人もいれば、元々この分野に馴染みや関心がある人もいるとわかった、今回の対談。
それぞれの言葉は違っていても、そこには確かに“自分で選んだ理由”がありました。
次回は、「想像と実際の間」と称して、入職直後のギャップや苦労について話した場面をお伝えします。

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この記事を書いた人

かいごマガジン編集部

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