横浜港から世界へ出航!五感で楽しむ「アートリップ」体験記

横浜港から世界へ出航!五感で楽しむ「アートリップ」体験記

皆さんこんにちは!

養護白寿荘の伊藤です。


1. 始まりは「白寿荘号」の乗船から
雨模様の外景色を吹き飛ばすような、ワクワクする冒険の始まりです。
ガイドの神尾様の合図で、私たちは仮想の遊覧船「白寿荘号」に乗り込みました。
スクリーンに映し出されたのは、雲ひとつない青空の下、力強くそびえ立つ横浜ベイブリッジ
「わあ、懐かしい!」「若い頃、屋形船から見たわね」と、参加者の皆さんから次々に思い出が溢れ出します。船はベイブリッジの真下をくぐり、横浜の街を背に、いよいよ未知なるアートの海へと漕ぎ出しました。


2. 1枚目の絵画:音楽がつなぐ「心の境界線」
最初の目的地は、19世紀のアメリカ。ウィリアム・シドニー・マウントの『音楽の力』という作品です。
皆さんの発見:
• 「バイオリンを弾いている人がいるわ」
• 「外で聞き耳を立てている男性、ズボンに継ぎはぎがある。労働者かな?」
• 「中に入りたいけれど、遠慮しているみたい。昔の差別があった時代かしら」
単に絵を「見る」だけでなく、描かれた人々の感情や、ドアの向こう側に隠された物語を読み解いていく皆さん。
「聞こえてくるのは、しっとりとしたブルースかな?」という言葉に、会場全体が180年以上前の農家の小屋にタイムスリップしたような、深い静寂と感動に包まれました。


3. 2枚目の絵画:江戸の粋!「酒機嫌」で心も踊る
次に訪れたのは、江戸時代の日本。菊川英山の『酒機嫌浮かれ踊り』です。
先ほどのアメリカの静かな雰囲気とは一変、会場は一気に華やかに!
「この着物の着こなし、粋ねぇ」「3枚重ね着しているわ、おしゃれさん!」と、女性陣の視線は釘付け。
「お酒を飲んで陽気に踊っているのね」「三味線の音が聞こえてきそう!」
そんな会話が弾むうちに、参加者の皆さんの表情もパッと明るくなり、まるで一緒にお座敷で楽しんでいるような、笑顔の花が咲きました。


「アートリップ」が教えてくれること
プログラム名の「アートリップ」は、アート(芸術)×トリップ(旅)の造語です。
今回のテーマは「楽しませる」。
誰かが奏でる音楽に聞き惚れ、誰かが踊る姿に目を細める。時代も国境も超えて、私たちは「楽しい」という感情でつながることができる――。そんな大切なことを、皆さんの鋭い観察眼と豊かな想像力が教えてくれました。


編集後記:心の栄養、ここにあり。
対話型鑑賞の醍醐味は、「正解」がないことです。
同じ絵を見ても、ある人は「寂しさ」を感じ、ある人は「希望」を見出す。それぞれの個性が、絵画に新しい命を吹き込みます。
「次はどこへ連れて行ってくれるの?」
そんな声に送られながら幕を閉じた、春のアート旅。
白寿荘号の航海は、これからも皆さんの好奇心を乗せて続いていきます。


【タグ】 #対話型鑑賞 #アートリップ #横浜 #白寿荘 #生涯学習 #アートの力 #地域交流 #エモーショナルライティング

この記事を書いた人

かいごマガジン編集部

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