今回は、養護老人ホーム白寿荘で、管理栄養士として従事されている小野さんへのインタビューを行いました。
記事目次
母の影響で管理栄養士の道へ
Q.白寿荘で実際に行っている業務をお伺いできますか?
基本的には、給食管理を行っています。厨房の委託業者と食事の提供に関する調整や、ご利用者様の栄養状態や健康状態を把握したうえで「提供する食事の決定」や「間食の有無の確認」などを行っています。
Q.栄養士になられた経緯をお伺いできますか?
母が病院の栄養科の事務で働いており「栄養士」という仕事があることを聞いていたのがきっかけです。早い段階で栄養士を目指していたため、高校進学時に栄養士になれる大学の附属高校に入学して管理栄養士になりました。
「高齢者が食べたいものを提供したい」という想いで白寿荘へ
Q.介護業界に入ったきっかけをお伺いできますか?
はじめに栄養士として入職したのは保育園でした。その次に入職したのは障がい者施設だったので「まひがあって嚥下に問題がある」などの理由で、普通の食事を提供するのが難しい環境でした。
働くうちに、高齢者の方の希望に寄り添って「食べたいもの」を提供したいと考えるようになり、そのタイミングで白寿荘で栄養士の募集がかかったので、介護業界に入りました。
Q.白寿荘の求人はどこで見つけましたか?
自宅の近くに白寿荘があり、白寿荘で働いていた栄養士とも知り合いでした。栄養士のポストが空くことを聞いており、募集の広告を目にする機会もあったため応募しました。
理想と現実のギャップに直面
Q.白寿荘で働いた印象をお伺いできますか?
理想と現実は違うという点です(笑)白寿荘では特別養護老人ホームと養護老人ホームを併設しているので、注文・献立を統一しています。そこで、両施設のご利用者様の希望が叶えられる献立の実現が難しかったり、自分のやりたいことが厨房と合致しなかったりという現実がありました。
「ほかの施設と比べて」ではなく「自分が描いていた理想」とのギャップがありますが、理想が高すぎたのか、そもそもご利用者様が望んでいなかった可能性もあると思っています。
Q.入職してから変わったことはありますか?
変えていきたいと思っていましたが、変えないのも1つの手なんだろうなと思いました。食事を変えずに提供するのも大切だと感じています。
Q.管理栄養士の仕事について詳しくお伺いできますか?
デスクワークが多く、献立の確認や行事食の準備、データの打ち込みなどを行います。厨房は業務委託しているので、献立のベースは委託業者からもらいます。1か月サイクルのため毎月同じ献立を同じように回しますが、エネルギーなどの補正をしながら施設栄養士と委託業者で確認を重ねて完成させる流れです。基本的には、1か月先の献立まで作成します。
ほかにも、ご利用者様が食事するタイミングで食事状況を確認しています。
Q.栄養士は何名体制で業務を進めるのでしょうか?
特別養護老人ホーム・養護老人ホーム・厨房にそれぞれ1名ずつ配置されています。特養と養護の献立はほとんど同じなので、連携を取って相談しながら日々業務を進めています。
Q.業務を改善・効率化したいと感じる機会はありますか?
被食量のデーターの入力に日々追われています。全員分確認して入力し、平均を取るなどの作業があるため、ほかの業務が後回しになっているのが現状です。
Q.介護現場と違った大変さを感じることはありますか?
養護老人ホームの栄養士は1人なので、必要な判断だったり「データ入力」などの分担ができなかったりする部分が1人部署の弱みだと思っています。
変えようと努力する姿勢が白寿荘の魅力
Q.働くうえでの白寿荘の魅力は何ですか?
白寿荘は現在、変わろうとしているタイミングであり、職員同士で「連携を取る」「コミュニケーションを図る」といった取り組みを行っています。現状をよしとせず「変えようと努力する姿勢」が白寿荘の魅力です。
求職者の皆様へ
白寿荘では、70名程のご利用者様が利用されています。いろいろな方と接する機会があるため、コミュニケーションを取るのが好きな方・得意な方は、楽しく働くことができると思います。
白寿荘では一緒に働く仲間を募集しています
白寿荘では、一緒に働いてくださる仲間を募集しています。
「介護をする人、される人」ではなく「大きな家に住む仲間」というコンセプトを大きな意味のあるものとして、白寿荘の職員一同が心掛けています。
入居される方・ご家族だけでなく、職員も含めたみんなが暮らしやすい「安心できる居場所づくり」を目指して、日々挑戦しています。
白寿荘で新しい「かいご」の形を作っていきたいという想いにご興味を持っていただけましたら、ぜひお気軽にこちらからご連絡ください。