【開催レポート】心で旅する「アートリップ」—梅の香りとフランスの風に包まれて


暦の上では春とはいえ、まだ肌寒さが残る2月下旬。
本日、私たちアーツアライブは、皆さんと一緒に「アートの旅」へ出かける**対話型アート鑑賞プログラム(アートリップ)**を開催しました。
今回は、江戸の情緒溢れる浮世絵と、フランスの光り輝く印象派。
「春を告げる花たち」をテーマにした、五感を揺さぶる鑑賞会の様子をお届けします。
1. 驚きの「オリンピック級」?!江戸の梅鑑賞
最初の一枚は、江戸時代の浮世絵師・鈴木春信の作品。
満開の梅の木に手を伸ばす二人の女性が描かれています。
鑑賞が始まると、参加者の皆様からは自由で鋭い視点が次々と飛び出しました。
「上の人が重くないかしら?」「まるでオリンピックのペア競技みたい!」と、そのダイナミックな構図に驚きの声が。
一方で、「梅の香りを嗅ぎたくて一生懸命なのね」「お姉さんが妹を支える姉妹の絆を感じる」といった、描かれた人々の心情に寄り添う温かな意見も。
中には、ご自身の幼少期のお師匠さんとの思い出を重ね合わせ、しっとりと語ってくださる方もいらっしゃり、会場は江戸の梅園へとタイムスリップしたような空気に包まれました。
2. フランスの果樹園に響く、朝のさえずり
二枚目は、印象派の巨匠カミーユ・ピサロが描いたフランスの風景画。
「歩きたくなる道ね」「鳥のさえずりが聞こえてきそう」
皆様の想像力は、キャンバスの枠を超えて広がります。白い花が咲き乱れる木々を見て、「梨の木にかける袋かしら?」というユニークな発見や、「昔、職場の帰り道に梅やスモモが咲いていたのを思い出す」という人生の彩り豊かなエピソードが披露されました。
「この雲は少し発達しているわね」「あそこに教会のような建物が見える」
隅々までじっくりと絵を観察することで、100年以上前のフランスの「朝の空気感」を、ここ横浜で共有することができました。
「正解」のない、心豊かな時間
アートリップの主役は、参加者の皆様お一人おひとりです。
美術の知識を学ぶのではなく、感じたことを言葉にし、他の方の視点に驚き、共に笑う。
そんな対話を通じて、作品はより鮮やかに、そして記憶はより深く色づいていきます。
最後には、お互いの発想を讃え合い、「素晴らしい時間だった」という笑顔で締めくくられました。
次回の旅をご一緒に
アートを通じて心を動かす時間は、日常に新しい風を吹き込んでくれます。
「自分には絵のことはわからない」と思っている方にこそ、ぜひこの自由な旅を体験していただきたいです。
次回のプログラム詳細をご希望の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
あなたも、一枚の絵から始まる物語の主人公になってみませんか?
【今回の鑑賞作品】
1. 鈴木春信(山種美術館所蔵)
2. カミーユ・ピサロ『春、朝、曇り、エラニー』(東京富士美術館所蔵)
執筆:アーツアライブ 事務局

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