心に残る音色。慶應義塾大学・津軽三味線集団 弦音巴(おとは)演奏会を開催しました!

心に残る音色。慶應義塾大学・津軽三味線集団 弦音巴(おとは)演奏会を開催しました!

※写真の掲載については同意を頂いております。


皆さんこんにちは!
養護白寿荘の伊藤です。


2025年1月6日(土)11:20、この日お迎えしたのは、慶應義塾大学 津軽三味線集団弦音巴(おとは)の皆さん。若さと技術、そして津軽三味線への深い情熱を携えて、約40分の演奏会を届けてくださいました。


津軽三味線という日本の伝統楽器は、「力強さ」と「繊細さ」という相反する魅力を併せ持ちます。弦音巴の演奏は、その両方を存分に感じさせてくれる、まさに“生で聴いてこそ”の迫力でした。

若者が弾く津軽三味線がすごい

冒頭は「六段」。そして「あいや節」。津軽三味線の中でも珍しいテンポで、空気を一瞬で引き締める不思議な魅力があります。


続くソロ演奏では、メンバー自身が大会で弾いた「津軽じょんがら節」を披露。観客の視線が自然と吸い寄せられ、音の迫力に思わず息をのむ瞬間が続きました。

「大学から始めた1年生も多いんです」

「上達の秘訣は“毎日30分だけでも弾くこと”」

そんな話をしてくれた彼らの表情には、三味線への愛情と誇りがはっきりと刻まれていました。

民謡もロックも弾きこなす多彩さ

演奏は民謡だけでなく、吉田兄弟の「古都」や「モダン」といった現代曲まで幅広く披露されました。


三味線の概念を覆すようなロックなアレンジに、観客からは驚きの声も。

「懐かしいのに新しい」

「身体が勝手に動いてしまう」

そんな感想が自然と出てくるほど、会場が音に包まれていきました。

ご利用者の心にも響く音

演奏後の感想コーナーでは、涙ぐむ方もいらっしゃいました。


「育ての親が三味線を弾いていて、昔の情景が浮かんできました」

「右手の音の表現が胸に響きました」

津軽三味線の音は、世代を超えて「記憶」や「感情」を呼び起こす力を持っています。

若いメンバーが真剣に奏でる音は、その力をより鮮やかに伝えてくれました。

楽器への素朴な疑問

三味線の値段の違い、音の出る仕組み、紅木の特徴、重さの差など、普段なかなか聞けない質問にも学生の皆さんが丁寧に答えてくれました。


「高い楽器をバイトして買いました」という話には、会場から驚きと称賛の声があがりました。

最後はオリジナル曲「イワキ」で締めくくり

フィナーレに演奏したのは、弦音巴の講師・栗原先生が作曲したオリジナル曲「イワキ」。


三部構成の重厚な響きと学生の情熱が重なりあい、白寿荘に美しい余韻を残して演奏会は幕を閉じました。

津軽三味線は“体で感じる音”

最後に、会場から出た言葉がとても印象的でした。


「聴いていると脳が気持ちよくなる。これは中毒性がある音だね」

津軽三味線は、まさに“体で感じる音”。

若い世代が引き継ぎ、磨き続ける伝統の力を、改めて実感する時間になりました。

来年の定期演奏会も楽しみ

弦音巴の皆さんは、来年9月27日に渋谷で定期演奏会を開催予定とのこと。


興味のある方は、ぜひ「弦音巴(おとは)」で検索してみてください。Instagramでも活動を発信されています。

津軽三味線の魅力が白寿荘に響いた一日

・伝統の力強さと若者の情熱

・世代を越えて心に届く音色

・現代曲まで幅広く楽しめる多彩さ

今回の演奏会は、まさに“音でつながる”ひとときでした。

弦音巴の皆さん、本当にありがとうございました。またのご来荘を楽しみにしています。

この記事を書いた人

かいごマガジン編集部

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