対話型アート鑑賞プログラムを開催しました!

対話型アート鑑賞プログラムを開催しました!

皆さんこんにちは!
養護白寿荘の伊藤です。


本日12月27日(金)11:00~12:00、一般社団法人アーツアライブの皆さんによる「対話型アート鑑賞プログラム」 を実施しました。


今回は、養護入居者8名 の皆さんとともに、クロード・モネの《ラ・ジャポネーズ》と、歌川広重の《江戸名所 洲崎はつ日の出》を鑑賞しました。


対話型アート鑑賞とは?
作品をただ眺めるのではなく、「何が描かれているのか?」、「どんな気持ちになるのか?」 などを自由に語り合いながら鑑賞するプログラムです。見る人それぞれの感性を大切にしながら、「感じる力」や「想像力」を育む ことを目的としています。


今回の鑑賞作品
1. クロード・モネ《ラ・ジャポネーズ》

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1876年にフランスの印象派画家クロード・モネが描いた作品です。
着物をまとった女性が鮮やかな扇を手にしている姿 が特徴的で、日本美術の影響を強く受けた一枚です。


入居者の感想

「着物がとても華やかで美しいね。昔、娘に似た柄の着物を買ったことを思い出したよ。」「柄が創作だね!形は江戸時代の人、でも金髪だから外国の人が書いたようだ。」「この衣装を着る人は、頭が金髪ではない!」「日本の着物の膨らみが良く出ている。何処かで見たような絵。」「うちわも何か意味があるのでしょうか?」「うちわ、扇子が日本調だけど、振袖でもないよね」「裾の武将のような絵、顔が小さいよね」「お猿さんが見える!優雅さがないよね、」「見栄を切っている感じ!?」「打ち掛けの裾は、こんな膨らみ。お嫁さんの服装」「袖が短いから、他所行きの服装ではない」「武士が帽子みたいのを被っている」「歌舞伎のシーンを描いている。まさに日本の絵だ!」「もっと見ていると楽しいね!」「高島田はあるけど、昔からある花魁の衣裳はくどい」「日本に少し興味がある人が書いけど、少し違うの?」「後ろの模様は、日本の武士が使っていた旗みたい。モネは日本に興味があったのかしら?」「女性のポーズがちょっと西洋風で、面白いね。」

フランス人画家が描いた日本文化へのオマージュに、皆さん興味津々の様子でした。


2. 歌川広重《江戸名所 洲崎はつ日の出》


1853年に浮世絵師・歌川広重が描いた作品で、江戸の洲崎(現在の東京・江東区)から望む初日の出を描いたものです。静かな海と初日の出の対比が美しく、新年を迎える希望が感じられる一枚 です。


入居者の感想
「昔は、お正月に家族で初日の出を見に行ったなあ。」「今でもこんな景色は見られるのかしら?」「赤と青のコントラストが綺麗。広重は色の使い方が上手ね。」

日本の伝統的な美意識を感じながら、お正月の思い出を語り合うひととき となりました。


アート鑑賞の効果とは?
今回のプログラムを通じて、入居者の皆さまからは「懐かしい気持ちになった」「昔を思い出して楽しかった」という声が多く聞かれました。アートを通じた対話は、記憶を呼び覚まし、心を豊かにする効果 があります。
また、他の方の意見を聞くことで新たな視点が生まれ、脳の活性化にもつながる と言われています。


今後の取り組み
皆さまも、ぜひご自宅でお気に入りの絵を眺めながら、「どんな景色だろう?」、「どんな気持ちになるだろう?」 と、ご自身の感じたことを大切にしてみてください。
白寿荘では、今後も入居者の皆様の心の豊かさを育む活動 を続けてまいります。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!

この記事を書いた人

かいごマガジン編集部

かいごマガジン編集部です。
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