皆さんこんにちは!
養護白寿荘の伊藤です。
1月10日(金)11:00〜12:00、一般社団法人アーツアライブの皆さんによる「対話型アート鑑賞プログラム」を開催しました。
このプログラムは、アートを通じて感性を刺激し、参加者同士の感想を楽しむことを目的としています。
今回は、養護入所者9名、通所利用者3名の合計12名がご参加くださいました。
今回の鑑賞作品
1. 月岡芳年《正月羽子板突図》
日本の伝統行事を描いたこの作品では、「羽子板遊びをした思い出がよみがえった」「お正月を家族で迎えた懐かしい日々を思い出す」「男の人はタジタジ、頭叩かれそう!今でいうバドミントンかな」「昔、メンコをよくやった!相手からせしめてね」「祭日は国旗をよく出したよね!」「豊かなお家。壁や屋根が立派な感じ」「羽付する割にちょいと老けているね!案外若くない。子供の遊びなのに!」「羽が飛んできて、大袈裟な顔をしているから、笑わられている」「明治の始まりか大正かな?文明開花を意識した明治の初めの頃の絵ですね」「絵の中で、女性は痛快ですかね!」といった感想が寄せられました。
また、着物の美しい模様や色彩の鮮やかさに注目する声も多く、「吉原?(着物を見て)黄八丈かな。渋いね!これ買うと高いんだよ」「小さい時、赤い着物着た」「お正月に蒼の着物を着た」「日本舞踊をやっていたから、着物は着ていました」など、日本らしい優雅さを楽しむ時間となりました。
2. クロード・モネ《かさざき》
フランス印象派の代表作である《かさざき》では、「風を感じるような絵ね」「空の色が美しく、心が和む雪景色」「枝を切って寸法合わせて、切って束ねている」「この絵は何を意図しているか?分からない」「土手に陽が差している感じ。寒いけど暖かな感じがする」「桜並木に陽が差している。新潟の長岡にこういうところある」「こういう景色で育った。ニュースで出る景色」「寒くても楽しそう!」「子供の時に雪合戦をした。ダンボールで、身を隠しながらね,動くと暖かくなる」「女だけど、お転婆なのでよくやった!」「山形だから雪深かった」「(画家は)この一部分を何で選んだのかな!?」「私は横浜育ちなので、見たことない!雪景色なんて久しぶりだよ!」「どう見ても人間が描いた気がしない」「雪国で育ったから、屋根から落ちた雪に水をかけて凍らせて、坂にしていた」「小鳥の鳴き声が聞こえそう」「雪が騒音をかき消する」「何これ?雪が少し溶けて、新芽や草が見えている」「北海道育ちだから、この景色が分かる」「写真みたい!」「会津は雪が降っていた」といったコメントが寄せられました。
モネ独特の光と色の表現に魅了され、作品の中に込められた情景や背景についても活発な意見交換が行われました。
参加者の声
「アートを見ていると心が豊かになる」「他の人の意見を聞くことで、新しい視点が得られる」といった感想があり、対話型プログラムならではの魅力を感じていただけたようです。また、「絵を通じて昔を思い出す時間が心地よかった」という声も聞かれ、アートが持つ癒しの効果を実感する場面もありました。
対話型アート鑑賞プログラムとは?
このプログラムは、専門的な知識がなくても楽しめるアート体験を提供します。
作品を見ながら感じたことを自由に語り合うことで、新しい視点や発見が生まれ、心の活性化や交流促進につながります。
次回の対話型アート鑑賞プログラムは2025年2月に開催予定です。
次回も厳選された作品をご用意し、参加者の皆様とともに豊かなひとときを共有してくれるそうです。
ぜひともご期待ください!