仕事を知りたい
WORKS

救護施設横浜市浦舟園

・平成26年入職

就職先として匡済会を選んだ理由は

何ですか?

就職活動を行っている時に救護施設の求人を見つけて「救護施設ってなんだろう?」と思い調べていく中で、神奈川県匡済会を知りました。匡済会が掲げている「常に人が人として文化的な生活を営めるように自立を支援する」という理念が、「栄養士として、生きていくための食事だけではなく、食べる楽しみを通して利用者の生活の支えになれたら」という自分の思いと一致したため、この法人を選びました。

現在の担当職務について

教えてください。

栄養士の日常業務としては、給食委託会社の栄養士が立てた献立表をチェックして、ご利用者の嗜好を反映させることや、体重の変化や生活習慣に留意して、生活習慣病の予防や疾病の改善のための栄養指導を行うとともに、時期によって夏祭りや鍋会などの行事の際の献立を考案します。また、生活の場として、塗り絵などのレクレーションや季節ごとの食堂のレイアウトを担当し、ご利用者の生活に寄り添った関わりを持つことができるように心がけています。さらに、感染症や食中毒についての基本的な知識や対処法などの研修を職員に向けて行っています。
仕事のやりがいや難しさを感じるのは
どのような時ですか?
ご利用者から「美味しかった」、「食事が楽しみ」と言ってもらえることが、一番のやりがいです。しかし、施設で生活するうえでは、何でも好きなものを自由に食べられるというわけにはいきません。ご利用者からのリクエストがあっても、事情により提供することが困難な食べ物もあり、要望に応えることができない時にもどかしさを感じてしまいます。

印象に残っている

エピソードはありますか?

普段はミキサー食を召し上がる方で、年に1度の誕生日会では職員が見守りながら、常食(健常の方に提供する食事)を食べていただくことに決めた方がいました。しかし、入院が決まり誕生日会への出席が不可能となってしまったのですが、ご本人の「常食を食べたい」という願いをかなえようと特別な機会を設けて提供することになりました。当日はお一人での食事でしたが、大勢の職員が食事の席に集まり、和やかな雰囲気の中で嬉しそうに召し上がっていた姿はとても印象に残っています。

これから就職を迎える学生のみなさんへ、

メッセージをお願いします。

社会に出て働くということは、自分の仕事に対して責任が生ずることであり、たいへんなこともある反面、やりがいも大いに感じることができます。福祉の仕事は、人の心と関わっていく仕事です。つらいこともありますが、それを上回る笑顔や喜びがたくさんあり、本当にやりがいのある仕事です。社会人になった後も、学生の時に思い描いていた自分を忘れずに頑張ってください。