寿で暮す人々あれこれ
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— 25 —寿で暮らす人々あれこれ老人クラブのおじいちゃんたち寿の老人クラブは、檪くぬぎの会という名前です。昭和47年に寿福祉センター保育所で発会式を行いました。木きらく楽にいこうをモットーに、当時の神奈川県匡済会の芹沢会長が名付け親です。それからですから34年のおつき合いになります。現在の会長さんは、寺田秀雄さんで6代目になります。保育所の園庭やホール等の清掃をしていただいているのは、職員紹介にあるとおり、荒川さん、市村さん、清水さん、今さんです。外門の鍵もお預けしているので、朝の5時前にはもう来ていて保育所前の歩道や園庭の掃除や水撒き、砂場の砂起こしをしています。職員が来て玄関を開けると、保育所の園庭側の扉や窓を開け、玄関や下駄箱、ホールなど清掃してくださいます。おじいちゃんたちも、子どものたちの声に癒され、元気をもらっていると言ってくださいます。保護者の皆さんも、おじいちゃんたちと会いましたら声をかけてください。何時も気持ちよく過ごせるのは、クラブの皆さんのおかげです。ありがとうございます。スリで生きて80歳ある日、簡易宿泊所(以下ドヤと称す)の管理人さんから電話が入った。「ネエ、ムラちゃん、相談に乗って。うちに泊っている80歳のじいちゃんが、スリの現行犯で捕まっちゃったの。刑事さんからねー、余罪がいっぱいあってこのままでは生きて娑しゃば婆に出られないだろうって。身元引受人がいれば、何とか釈放させられるって」というわけで、警察署に行き身元引受人の手続きをした。翌日、おじいちゃんは、管理人さんに

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