寿で暮す人々あれこれ

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— 179 —寿で暮らす人々あれこれＡＡメンバーは、依存症者が「明日から止めるよ」「明日行くよ」というのは、これから飲みますという意味であり宣言であるとよく承知しています。依存症者にとっては明日という日は永遠に来ないのです。明日になればまた「明日からやめるよ」という具合…。ですからＡＡメンバーは「今日一日」を大切にします。飲まない生活＝ソブラエティーが40年の人も、今日からやめる人も今日一日で同じ仲間です、と言います。またこうも言います。どんなひどいアルコール依存症者も一日はやめたことがあるのです。でも一生飲まない約束なんて誰も出来ません。今日一日の積み重ねが30年、40年になるのです。現在、ダルクは全国に施設や団体をあわせ40を超える関連施設が展開されています。私なりのダルクの施設運営の基本コンセプトは、自由ということだと思っています。無論、プログラムと仲間が前提となります。最初に作った施設運営の経験が生かされたものと思います。カトリックの神父であり、アルコール依存症者であり、三ノ輪マックの創設者であったジョン・ミニーさんがまいた種が、広がっていることを感じています。