寿で暮す人々あれこれ
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— 123 —寿で暮らす人々あれこれ気に遊んいた。以前、書いたと思いますが、日雇仕事を求め暗いうちから職安に集まる日雇労働者は、子どもたちに注意したり、怒ったりしてそれとなく見守っていました。たき火で牛乳瓶を温めて「おい、飲めよ」と子どもたちにあげている光景もありました。暑いときもまた大変。夏の期間、保育所に通う寿の子どもの保護者にお願いして、部屋に温度計を置いてもらいました。夜中いつも36度を超える部屋もありました。当時、エアコンはありません。よく生活していたものと思います。日雇労働者も部屋では到底寝られませんので、屋上にゴザや布団を持ち出して寝ている人もいました。一時期、寿福祉センターでは、寿児童公園の前にある寿生活館という市の施設の3階部分を借りて学童保育を行っていたことがあります。小学生の1年から3年までが対象でしたが、学童保育に通う子どもたちは小さい弟や妹を連れてくるようになりました。あなたはいいけどこの子はダメ、などと断れませんから一緒に保育をしていまし4人目の子どもも保育園に

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