2020年03月12日
さて、NO68のアップ ドヤの管理人さんの話
2020年02月16日
ことぶきで暮らす人々あれこれ 67
自治会の発会式とその後の活動 その4 自治会発会後の活動記録(2)
馬車馬のように、エネルギッシュにという活動状況が続いていました。寿で暮らす大変さを感じつつ暮らしを紡いできた人たち、寿という町への愛着と寿という町に住み続ける辛さをエネルギーに変えている人たちと共に実践しているという感覚がありました。
9.1. 住宅改善要求デモ行進。
8月に明らかになった「違法建築」は新聞紙上でも大きく扱われました。横浜市の横断的な部所である企画調整室とともに立ち入り検査に立ち会いました。この後、自治会ではこの問題の取り上げ方で話し合いが沸騰しました。
今度の違法建築とされた「寿洛ビル」の内容は、建築確認申請では貸事務所とありました。誓約書が添付されていて、「場所柄、簡易宿泊所ではないかとの指摘がありますが(中略)そうではないことを申し添えます。」とありました。平面図では、6畳の広さの事務所が並んでいましたが、建築確認後、間仕切り壁をして3畳の簡易宿伯所に変えたのでした。
議論は、労働者の役員と、管理人という立場である役員とでは、当然考え方が違いました。見え透いたやり方に対する怒りは共有できるのですが、具体的にどうするのかという点では議論は別れました。この問題を自治会がどのように考えているのか、同町の人たちに知らせるたらよいのか。町をデモ行進すること、住民集会及び映画会を企画しました。
デモ行進を行うことには反対と賛成がくっきりと顕れました。その他の意見では、時期尚早だ、違う方法はないか、話し合いがまとまらないでやるのはどうかなど色々な意見が交わされました。自治会としての結論が出ないまま、何かに押されるように役員有志と関心を持つ住民の方々でデモ行進をすることになりました。デモ行進では、「住宅問題を考えよう、話そう」と名付けられた集会と映画の夕べの参加も合わせて呼びかけました。
9.2.「住宅問題を考えよう、話そう」住民集会と映画の夕べ
職安の屋内がいっぱいになるほど住民が参加してきました。参加した住民が日頃感じている思いが吐露されました。狭さや不便さや部屋代や火事の怖さなどなど。寿洛ビルの経営者も自治会の出席要請に応じて出席していました。
その他、集会には横浜市企画調整室、建築局、民生局、消防局、中消防署、横浜市従業員組合などが参加し聞き入っていました。
後にも先にも、住宅問題を取り上げて話された集会は、この後には今日までありません。
自治会の役員間では、立場の違いというものが鮮明になりそのことを意識せざるを得なくなったという影響を残すことになりました。
この問題は、意外な展開を見せました。寿洛ビルに居住している有志が、議会に陳情しました。我々はここを出ると住むところがない。ここに住み続けられるようにという趣旨の内容でした。
結局この陳情が契機となって、寿の最大の問題の一つである住宅問題を公に議論する気運が急速に引いいきました。
9.7.第17回役員会
10.5.第18回役員会
夜間レントゲン検診実施のための中保健所交渉
10.19.第19回役員会
神奈川県簡易宿泊業協同組合、横浜簡易宿泊事業協同組合の両組合との話し合い。
10.24.夜間レントゲン検診実施。
念願の夜間レントゲン検診が実施されました。日雇労働者が多数を占める寿地区では、健康保険制度から疎外されていて、日雇労働者と家族は日頃から健康の維持には大きな問題を抱えています。特に過去の病気といわれるようになった結核の罹患率は高いものがありますが、その実態も把握されず、有効な検診等の予防策もありませんでした。当時、保健所は、呼びつけ方式で保健所に来る人を中心にサービスを提供する方式に変えていっていました。いわば来ない、来れない人は相手にしないという状況でした。寿では、3年ほど前から、住民有志が寿保健の会を作って夜間レントゲンの実現の活動を進めていました。
自治会は寿保健の会とともに活動を進めようやく実施に至りました。このレントゲン検診は、年間計画として、現在も実施されています。早期発見、早期治療に貢献しています。
10.25.第20回役員会
10.26.第2回 寿地区一斉大清掃実施。
11.24.第21回役員会
11.30.中消防署主催 防火管理及び査察指導会。
12.20~21.寿冬まつり.
それ以前は、年1回 クリスマス会ということで、町の人が直接かかわっることがない与えられる催しでした。このまつりは名前も改め、町の方々や自治会、寿生活館や寿福祉センターなど街に係る団体などが参加して手作りのまつりになりました。僕は仮装行列では、マッチ売りに少女にふんして町を練り歩きました。ワルガキ連中にぱっとスカートをめくられました。ワルガキの一声「ワッ 白だ!」。ということで、この後数年は、オカマ先生と呼ばれることになりました。僕の感想ですか、親しみを込めてつけていただいたと思っていたのでまったく気になりませんでした。
45.1.18.第22回役員会
しゃにむに活動を展開した自治会は、新たな年を迎えました。ひと息ついたら止まってしまうような不安もありました。みんな一生懸命でした。印象深かったのは、自治会の報告集会。部屋の中、施設の中では寿の人々は集まって来ませんでした。広場や路上でやると人は寄ってきました。これはとても面白いことだと思いました。古代ローマの集会を思ったりしました。僕は、今でもそう思っています。
次回は、自治会役員の思い出の断片。
「ことぶきで暮らす人々あれこれNo.67」PDF版はこちら→ことぶきで暮らす人々あれこれNo.67
2020年02月16日
久々の、村田さんの寿で暮らす人々あれこれ NO66です
寿地区自治会結成の頃とその人々 その4 発会式とその後の活動(1)
昭和44年4月13日(日) 発会式当日です。天気は晴朗。職安の広場。人は少なく閑散としていました。役員候補者が三々五々集まってきました。職安の壁に発会式と書いた模造紙を貼りました。携帯マイクで呼びかけました。
数日前に配ったチラシの冒頭はこんな文章
寿地区の皆さんへ…
明るく住みよい町を作るために、労働者・宿泊所管理人・経営者・食道、飲食店主等寿地区のすべての人々と、これを支える人々が自治会(町内会)に参加しよう!! 気軽に何でも相談できる夜間相談所を作ります。(以下略) |
遠巻きに数十人の人たちが見守っています。司会は僕。緊張しました。何せ初めての青空集会です。
式の次第はよく覚えていません。雰囲気を少し覚えている程度です。遠巻きに見ている人の中に入ってインタービューなど試みた記憶があります。役員を紹介し、最後に発会宣言を採択しました。僕が起草しました。読み返すと力みがあって頬が赤くなります。
さて、無事に発会式は済みました。
僕は事務局長になりました。寿福祉センターは自治会の事務局になりました。
どんな活動をしたのか、当時、相談役の中田志郎さんがまとめた12月までの活動から抜粋してみましょう。
4.20.第1回 役員会 4.27.第2会役員会
発会届 関係機関へのあいさつ回り 広報よこはま・県の便り配布(3,000部)毎月
4.29.関係諸機関との会合(官公庁、民間諸団体など34団体出席)
5.4. 第3回会役員会 経営者、管理人との話し合い
5.5. 自治会活動報告会と映画の夕べ(寿児童公園)
5.11.第4回 役員会
5.12.臨時役員会 全日本海員組合のストライキに対する対策検討
5.16.家族所帯対象 パン1,010所帯配布
5.18.第5回 役員会
5.22.埋地七か町連合町内会との話し合い及び引き継ぎ
5.27.第6回 役員会
5.30.町内一斉大清掃に関し関係協力機関と最終打ち合わせ
6.1. 寿地区一斉大清掃 ダンプカー8台分のごみ・残土が集まった
6.8. 第7回 6.15.第8回役員会
寿地区内道路アスファルト補修工事(6.1~6.15.)ロウ石で悪戯書きができる。
6.15.第8回 役員会
6.22.夜間銀行設置について第1回民生局交渉
6.22.第9回 役員会
6.26.夜間銀行設置について第2回民生局交渉
夜間銀行設置について 夜間住民集会(寿福祉センター保育所園庭)
6.28.夜間銀行設置について第3回民生局交渉
6.29.夜間銀行設置について第4回民生局交渉 設置につき合意
7.2. 第10回 役員会
7.4. 自治会活動報告会と映画の夕べ(職安構内)
7.7. 寿夜間銀行開店(横浜市寿貯蓄組合)
7.10.中消防署と共催 防火管理講習会(管理人さん対象)
7.11.寿夜間銀行確認事項文書取り交わし 第5回民生局交渉
7.13.第11回 役員会
7.19.夜間パトロール実施(22時、0時、2時の3回 2組同時巡回)
7.20.第12回 役員会
7.22.寿夜間銀行確認事項文書取り交わし 第6回民生局交渉
7.27.第13回役員会
7.29.ミナト荘火災見舞(一室で子ども3人死亡)
横浜市防犯協会連合会出席
7.31.神奈川県警 伊勢佐木防犯協会共催 音楽(県警音楽隊)と映画の夕べ
8.3. 第14回 役員会
8.13.違法建築 寿洛ビル立ち入り検査に立ち会い
8.15~8.17.寿納涼盆踊り大会(職安城場)
8.21.神奈川県警 伊勢佐木防犯協会共催 音楽(県警音楽隊)と映画の夕べ
8.23~8.24.寿地区子どもキャンプ
8.24.第15回役員会
8.29.「住宅問題を考えよう、話そう」集会 参加要請で各関係機関要請
8.31.第16回 役員会
発会以後、息もつかせぬ活動の展開です。いろんな活動があるものです。この記録には現れていませんが、町の方々に自治会とその活動を理解して頂くために、自治会員になっていただき、会費を徴収することをすすめました。地区を9ブロックに分け担当を決めて、1か月50円の会費を集めました。これが実は難題でした。会員になっていただいても、徴収に伺うと留守だったり、転居していたりで思うように会費が集まりません。この会費集めの階段の上り下りは大変で、役員は相当体力を消耗しました。やがて会費集めは断念。
次回 発会式とその後の活動 その4 自治会発会後の活動記録(2)
「ことぶきで暮らす人々あれこれNo.66」PDF版はこちら→ことぶきで暮らす人々あれこれNo.66
2018年02月08日
NO64/65 寿町自治会の発会そして・・
お久しぶりです。
寿町自治会が発会して、その後・・・
第2回・第3回をアップします。
前回の第一回をまた読み直していただければ・・・・
村田さんの苦労がしのばれます・・・・
2017年10月19日
NO63 寿自治会の立ち上げ 村田さんは・・・
2017年08月15日
大変なご無沙汰です!! NO62です。
2016年05月18日
久々の登場です! 鈴本豊さんのこと
久々の、アップになりました。
今寿町では、寿町勤労者福祉センターの建て替えが進み始め、これから取り壊しが始まります。
前の機能は、近くに「仮設建物」ができ、診療所をはじめとして、運営されています。
今回の「ことぶきで暮す人々 あれこれ」は「鈴本さんのこと」
さて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・kotobuki61
2015年09月28日
NO60 大賀栄さんのこと
2015年02月26日
NO59 寿ってどんな街? Ⅱ
2014年07月30日